
神あるいは自然とも呼ばれる永遠なる真理の実在の証明と『知性改善論』から『エチカ』へのスピノザの哲学思想の展開
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スピノザの『知性改善論』と題される未完の書物における最後の記述では、人間の精神における知性の働きの根源にある共通のあるものが必然的に立てられることによって、神あるいは自然とも呼ばれる永遠なる真理の実在が明らかにされている。『知性改善論』における人間の精神における知性の本質と真なる観念についての探求を土台として『エチカ』における神あるいは自然と呼ばれる永遠なる真理についてのさらなる探究が展開していく。